*俺様教師×天然生徒*


【雫side】


知らなかった…。


パパの気持ち…。


お風呂に入ろうと思ったものの下着を忘れて取りに戻った。


その時に聞こえてきた話し声…。


まさかパパがそんな風に思ってたなんて。


私パパに無責任なこと言っちゃったね…?


気付けば溢れ出す涙。


私に気付いた先生は少しビックリしてた。


「雫…風呂は…?」

「ごめっ…聞いちゃっ…た…」

「そか。雫?…」

「ん…?」


私の頭を撫でて笑顔なパパ…。


「俺は雫と…雫を産んでくれた雫のママを愛してんだ。だから俺のことは気にすんな?」

「パパ…」

「明日の誕生日は…ちゃんと祝おうな?」

「でも…」

「莉華もそれを望んでる…」


パパの痛いほどの愛に涙が止まらなくて…。


今までママに気をつかって…


私の誕生日だけど『おめでとう』もなければ


誕生日ケーキなんて食べたことなかった。


ママが死んだのに『おめでとう』はおかしいって…。


私とパパも…成長したんだね…?


「俺タバコ買いに行ってくっから〜。大輔留守番…頼むな〜…」


そう言って出てったパパ。


語尾が震えてた…。


私の涙もろさはパパ譲りかな〜。







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