春 ~風が吹いたら~
華恋を泣かせたり、苦労させたら許さないからな!
じゃあ、頼んだぞ。
俺の分まで、華恋を愛してやってくれ!
潤悟より。
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『ひどいだろ…?勝手だよな。』
『……仁には有沙ちゃんがいるっていうのにね。』
『それは…俺が考える問題だよ。それよりさ、この手紙、俺へじゃなくお前へだよな。』
こんなに愛されてたんだって、こんなにあたしのこと考えてくれてたんだって……あたしは2つの手紙を読んで実感した。