引っ込み思案な恋心。-2nd





「あっ、そっかぁー。柚が瀬川ひっぱたいたとか言ったから、意外過ぎる行動にびっくりしちゃったけど、そーだよねぇ?理由がなきゃ、柚がそんなコトするわけないし」






あかねちゃんも映美佳の言葉でようやく納得したみたいだった。






…二人とも理解が早くて、逆に私が驚いちゃったよ。。。






「瀬川のことが怖かったんでしょ?だったらそんな行動取って当然だよ。怖いと思うならまだ身体を許す必要なんてナシ!!」



「あはは。映美佳、マジで柚のお姉さんみたいになってるよ〜?」



「私は柚の親にも姉にもなれるんだから。あかねちゃんも笑ってないで、柚にちゃんとアドバイスして?」



「でもな〜、彼氏もいたコトないし、そんな状況になったコトなんてあるわけないもんなぁ。逆に柚に色々聞きたいぐらいだし」



「あのねぇ〜」






二人の会話を聞いていると、少しだけ気持ちが落ち着いた気がして、私はストローを手に取ってアイスティーを一口飲んだ。






「ありがとう…。なんか映美佳とあかねちゃんの話聞いてたら、ちょっと落ち着いたかも」



「いや、うちらは何もしてないけどさぁ。しっかし瀬川のヤツ、柚の気持ちも考えないで…やっぱサイテーかも」



「まあ…、瀬川も雰囲気は読むべきだったよね……って、男子にこんな器用なコト出来るわけないんだろうけど」



「そーだよ、映美佳!特に瀬川なんて、本能のまま突き進みそうな感じするじゃん。アイツにそんな芸当、ムリムリ」



「あかねちゃん……」






何か…、こんなことになってしまったけど、あかねちゃんに自分の彼氏のコト、ここまで言われるのもどうかと思ってきた。。。






「あっ、ゴメン。ちょっと言い過ぎたけど…、つまり、柚は何も悪くないよ。正当防衛ってヤツだね」





< 33 / 270 >

この作品をシェア

pagetop