すれ違い恋愛


『同じ高校だったんですね』

目の前に彼がいることが信じられなくて。
またいつでも会えることが嬉しくて。

笑わずにはいられなかった。

そんな私を見てか、彼も綺麗に微笑んでくれた。

それがあまりにも眩しくて、イケメンの力を思い知ったような気がした。


「櫻井結愛って名前だよな?」

あれ?
あたし名前言ったっけ?

『えと、はい』

そんな疑問を感じながらも、とりあえず返事をする。

「これ、落としてた」

そう言って差し出されたのは、さっき失くしたことに気づいたハンカチ。

名前を大きく書いてあるのをみて、彼はこれで私の名前を知ったんだなーなんて思う。

『ありがとうございます!これ、お気に入りで探してたんです!』

お気に入りだけど、落としてよかったかもしれない。
また、彼に会うことができたんだから

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