漆黒の姫君
「陛下。」
エドガーが重そうな扉を開け、愛里を呼んだ。まるでホテルの従業員のようだ。
「あ……お、お邪魔します…?」
「陛下のお城なんですから、そんな他人のようになさらないでください。面白いですね、陛下は。」
「は、はぁ…。」
エドガーがまた自然に愛里の傍に来て椅子を引く。そんなVIP待遇をされるのは初めてな愛里は、ぎくしゃくしながら椅子に座る。
「わたくし、メネッタ・アンジャルトと申します。陛下の教育係ですね。よろしくお願い致します。」
「お、ねがいします…。」