―《実話》―永遠の初恋~今でも君を愛してる~
あの子だった。



俺の顔が赤くなりだした。
あたふたしながら、
「ごめん!怪我とかしなかった?」
と言った。



そしたらあの子が笑いながら、
「大丈夫だよっ!心配してくれてありがとう。でもこれからは気をつけてね。」
って言ってくれた。
「あ、俺の名前は高橋浩樹って言うんだ。よろしく。」


いきなりの自己紹介に驚いたのかあの子の目がきょとんとしている。


「あ……私の名前は阿久津怜です。よろしくね。」



これが中学校に入学してはじめて会話した言葉、それに初めてあの子の名前を知った時だった。



そして「じゃぁね」って言いあの子は職員室のある方向に歩いて行った。



あの子が行ったあと、俺は嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて、
顔を赤くしながら、照れながら教室に戻った。



その異常に嬉しそうな顔をした俺の異変にすぐに気付いた人がいた。


そう、賢太郎だ。



ニヤニヤしながらこっちに来た。
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