鬼畜王子のメイド様。

*美月は俺のもん




それから一週間。


私の頭の中には雨宮とのキスが浮かぶ。
忘れられるわけないだろっ!


しかもキスしたこと本人、忘れてるみたいだし。そりゃ熱だったからしょうがないけどさ。


雨宮のばかぁ。



「美月ちゃんの顔、死んでる」

「…桜子さぁん」

「修也とケンカでもした?」



いえ、まったく。

ケンカよりも厄介なことでございます。

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