鬼畜王子のメイド様。



バッと布団をはぎ取られ真っ赤な顔が。
…み、見ないでよぉ。


「顔、真っ赤。相当熱あるな」


雨宮のおでこが私のおでこにくっつく。
…顔が近い。


「ちょっと待ってろ。先生呼んでくる」

「やだ!」


……え、引きとめちゃった。


何してんの、私。


雨宮と離れたくないからって反射的に体が動いた。

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