鬼畜王子のメイド様。
「…何で、ミジンコが、…ゴホッ」
「あー無理して話さなくていいから」
そう言って私は雨宮の背中をさすった。
体が熱いな…。汗もすごい。
「雨宮は私が看病しますから、任せてください」
『修也様は大丈夫なのですか?』
メイドさんは心配そうに私の腕を掴んだ。
「大丈夫ですよ。ただの風邪です」
『よかった』と安心したように言うメイドさん。
このメイドさん、雨宮が好きなのか?
…ま、私には関係ないか。