鬼畜王子のメイド様。



二人きりの部屋。
ベッドには熱を出している鬼畜王子。


「…来なくていいって言っただろ?」

「言われたら余計来たくなった」

「そんなに俺に会いたかったのか?」

「…黙って寝ろ!」

「俺に命令すんな」

「じゃあおとなしく寝て。いつまでたっても治らないよ?」

「それは困る。明後日までに資料をまとめないとだめなんだ」

「資料?」


私はベッドの横にある資料に目をやる。

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