KISS AND SAY GOOD-BYE
『それから最後に、新星MUSICのタレントには手を出さない事!
もし、タレントからでも必ず一線を引ききちんと断ること!
ましてや、こちらからタレントにアプローチなんてのはもってのほかだからね!
その場合は、発覚した時点で懲戒解雇。
アルバイトの場合は即日クビだから。』
「ハハハ……、まぁこれも当然ですよね。」
『そう言うことだな!
それでは、これから留学生の所に行くからついてきなさい。』
「『はい。』」
私達は、渡り廊下を進み、別館A棟3階にある留学生の教室へ向かった。
『ここが、留学生が授業を受けている教室だ!』
「ここでは何を学んでいるんですか?」
『主に日本語だな!
それから、日本の文化。
作詞や作曲の仕方。
ファッションの勉強もしてるぞ。
後は、自習室代わりにもこの教室は使われている。
隣が更衣室で、その隣がトイレとシャワールーム。
廊下を挟んで向かい側がダンスと歌のレッスンスタジオだ。
その隣が体を鍛える為のジムも有る。
この別館A棟の1階にはプールもあるし、2階には武道場や新星アクターズスクールと新星ダンススクールが在る。
4階は会議室や在日の生徒達の教室も在る。
兎に角、広いから迷子にならないように!
それと、留学生の中には在日の生徒にちょっかい掛けられたりしないようにも監視するように!』
『大変なんですねマネージメントって!
遣ることが次々に増えていってるような気が……。』
『ホホホ、滝本さん、怖じ気づきましたか?』
『いいえ、俄然ヤル気が出てきました。』
「さすが美華だな!」
『そして、留学生達の体調管理も我々の仕事だから。
頑張らさせても良いが、異常な無理はさせないように!』
『本社韓国サイドのレッスン内容を聞いたけど、殆どオーバーワーク一歩手前位まで追い込んでいたみたいだから、君達もそうさせないように気を付ける事。』
『「はい、分かりました。」』
『出来るだけ会話は日本語で行い、伝えないといけない重要事項はハングル語できちんと伝え、間違いが生じないようにすること。』
「彼女はハングル語がしゃべられないんですけど……」
『心配しなくても、通達しなければいけない大事な事は、ハングル語で書かれたプリントを毎回作成して渡すし、留学生達に伝えるのは、社員が行うから大丈夫よ。
係長は、一応のマネージメント業務の説明をしているだけだから。
まぁ、君達にも知っておいてもらったほうが良いからね。
それと、社内ではそこまで厳しく注意はしないけど、社外やスポンサーの前やクライアントの前では、お互いの名字で呼び会うこと!
役職がある場合は役職名も付けること!
先程の様に美華とかリュウか言って会話したら、社会ではあきれ果てられてしまってもしょうがないわよ。』
「はい、以後気を付けます安川係長。」
『私も、気を付けます河野次長。』
『それから、これをそれぞれ持っておきなさい。
滝本さんには女子留学生の宣材写真と、貴女の名刺よ。
で、こっちが桧山くんの名刺と男子留学生の宣材写真ね!
名前と年令と顔を一致させといてね。
売り込むときにも、この宣材写真を使えば良いからね。』
「『はい、ありがとうございます。』」