KISS AND SAY GOOD-BYE
そして、渡された名刺には
新星MUSIC株式会社 日本支社
芸能部門 営業部 第3営業課
主任補佐 桧山隆一
と書かれてあった。
『高校生のアルバイトで主任補佐って、凄い肩書を付けられてるわね!
課の中で認められているって事かな!?
ところで、電話で言ってた会って話したい事って何かしら!?』
「実は今、新星MUSICでは日本でデビューさせる為に、優秀な生徒達を韓国で選抜して留学させているんです。」
『まぁ、色々遣ってるのね!』
「そうなんです。
その留学生は、今新星MUSICで日本語を覚えるために座学をしたり、ダンスや歌のレッスンをしながらデビューを待っているんです。」
『へぇ~!
と言うことは、その子達を使って欲しいと言うのね。』
「さすが安西プロデューサー、話が早いです。
実は、それをお願いしたくて今日伺ったんです。
元々、この留学生制度も私の発案を高山社長が承認して下さったお陰で、スタートがきれた訳で、私としても是非成功させたいんです。
そこで、うちのダンスや歌の出来る彼等を少しでも良いから起用して頂けないかと思いまして、今日お伺いしたわけでございます。」
『あら、桧山君の持ち込み企画だったんだ!
凄いじゃない!
新星MUSICじゃなくて、君さぁ私の下に付いてみる気は無いかなぁ!?』
「またまた、ご冗談が上手いんですから!
今は、この留学生制度を定着させることで必死なんで、新星MUSICからは離れたくないんですみません。」
『仕方ないわねぇ~♪
そうだ!
じゃあ、この留学生達を使ってあげるから、その間……そうねぇ1クール!
3ヶ月だけで良いから一緒に番組を遣りましょ!』
「どう言うことですか!?」
『だからぁ、そちらの新星MUSICの留学生達が出演出来て、尚且つ面白くて、そんでもって視聴率の取れそうな企画を考えて来てくれたら、その企画が面白ければあたしの発案と言うことで企画会議に通してあげる。
OKが貰えたら……要するに企画が通れば、貴方が留学生達を連れて現場マネージャーとして、撮影中はあたしのアシスタントをするのよ。
それなら、留学生達を出演させられるでしょ!
それに、この世界は以前も君に話したけれど、視聴率の取れる番組なら、1クールが2クールにも3クールにもなる訳じゃない!
だから、それなりにちゃんとした企画書と一緒になら、そちらの留学生から、もしかしたらそれ以外のタレントさん達も、出演出来るかもよ。』