とある男子校のバカ過ぎる日常

講堂まで学に連れて行って貰っていると、

「あ、湊爽緒…と、赤碕?」

廊下の左側のトイレから、聞き覚えのある声。

「おわっ!!克ぃ!!」

「あ?あぁ、克か」

トイレ終わりなのか、手をぷらぷらさせて自然乾燥させている。

「湊爽緒、藤弥さんのあの飯食うたんか?…って…え、江川が…」

「クソザルなんか放っておけば、いつか腹減って目覚めんだろ」

…いや学。今、相当腹一杯で気絶してんだよ…(笑)

「腹減る…?え、江川飯食うてたよな…?」

「あーあー克、いいからいいから。竜馬のことは、俺に任せろ」

俺は克の背中を押しながら、

「学、早く行こうぜ」

学に顔を向け、こう言った。



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