とある堕天使のモノガタリⅢ
~ARCADIA~
「…後悔しても…知らねぇから…」
紅く光る瞳をフッと細めて笑う右京は本当に綺麗で…。
内側も…
「…はぁッ!…あぁ…」
外側も…
「…いッ!?…ふッ…うきょ…う…ッ!」
喰い尽くされそう…。
「…甘い…お前の身体…」
さすがに右京が肩に噛み付くと忍は表情を歪め、繋いでいた右京の手に爪が食い込む程握りしめた。
その手の痛みが右京の理性をギリギリの所で繋ぎ止める。
鎖骨を伝い流れる血を啜るように舐める。
「…クドラクの気持ちが少し判った…」
「…え?」
「…ごめんね…痛くして…」
腕の力を緩めるて忍の頬を撫でる右京は、いつもの右京だった。
「平気よ…大丈夫。」
忍は右京を抱き締めると胸に顔を埋めて甘える彼にそう言って笑った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
それからベットに横になって向かい合いながら話をした。
…正確には右京の話を忍は黙って聞いていた。
「はっきり覚えてないんだ…なんか自分じゃ無かったみたいで…」
「ん…でもこれ、その時の傷でしょ?」
右京の頬を撫でながらそう言う忍に「うん」と頷く。