空と海が交わるとき
「蒼我君か。良い名前だね。
私は刈谷莉子。よろしくね。」
差し出した手を合わせてくれて、私達は握手を交わした。
「本当に、蒼我君は凄いや。」
「?」蒼我君は首を傾げた。
「空の民は敵なのに…私達の為に、危険を犯してここまで来てくれた。」
まだ私よりずっと年下なのに
陸にあがる事は、海の民にとって禁止されてる筈なのに
「俺、空と海は共存出来ると思うんだ。どっちかが負けて、どっちかが陸を占領するなんて間違ってる。」