君の笑顔をもう一度

 「今日は送ってくれてありがとうね」

 辺りはもう真っ暗で時雨君の顔が見えな
 い。

 時雨君はわざわざ家まで送ってくれた。

 「痴漢にあったら困るしね」

 痴漢っすか?

 う~ん
 
 私を襲う痴漢なんて居るかな??

 「じゃあ、明日ね」

 時雨君に手を振って家の玄関に向かう。

 
 「なぁ・・・・」

 向かう途中時雨君に呼び止められた。

 ん?

 「あのさ・・・・」

 んん??

 
 「俺、やっぱりお前の事好きだわ」

 え、今なんと?

 気のせいか好きって聞こえたような・・・

 「ぷぷっ・・・・」

 そう笑うと足音が近づいて来た。

 「こうゆう事・・・・・」

 チュッ

 「じゃあまた明日」

 そう言って行ってしまった。


 え、えぇぇ~!!

 今、チュって チュって・・・・・


 ファ―ストキスが・・・・・

 だってファーストキスって好きな人とす
 るものでしょ?

 第一もっとロマンチックで二人で見つめ
 合っちゃったりとかするもんでしょ!?

 いくらあたしだって夢見るよ~!!

 立ち去る時雨君を唖然と見ていた。

 時雨君ってプレーボーイ・・・・?

 意外と軽いのかな?

 うん。そうことにしておこう。


 今のは事故、事故。

 そう自分に言い聞かせ家に入った。

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