君の笑顔をもう一度


 それから一週間やたらと嫌がらせをされる
 ようになった。

 あまり目立たずに。

 トイレに入ってる時上から水を掛けられた
 り。

 財布が無いと思ったら池に落ちてたり。

 上靴にたくさん画鋲が刺さってたり、
 まぁもっとなんだけど。

 でも今のところ隼人君にもバレてないし
 亜理紗にもバレてない。

 

 でもここ最近は特に無い。

 このまま終わってくれればいいんだけど。

 


 「未琴ちゃん次移動がだよ」

 「あ、うん」

 ぼぉ~っとしててすっかり忘れてた。

 カバンから教科書と筆入れを取った。

 「未琴ちゃん?」

 ・・・・っ

 何で!?

 指を一生懸命押さえる。

 「どうかしたの?」

 「あの・・・・紙で指切っちゃったみ
  たいだから保健室行って来るよ」
 
 亜理紗に見えないようにカバンの後ろ
 に指を隠す。

 「あっ・・・・じゃあばんそうこを」

 「いいから!!先に行って!!」

 半分怒鳴ってしまった。

 回りも異変に気づきこちらを見る。

 「分かった行ってるね?」

 そう言って亜理紗は教室出た。

 酷いこといっちゃったかも。
 
 カバンに何故かカッターが入ってた。

 いつこんなもの入れたの?

 もしかして体育のとき・・・・・。

 取り合えず皆が居なくなってから急い
 で保健室に行こう。

 
 出血の量がかなりヤバイ。
 

 

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