君の笑顔をもう一度
――時を遡る事何百年・・・・・
私は一家の跡取りとして恥じないように
生きてきた。
女だからといって差別される事のない様、
毎日のように稽古をし、男よりも遥かに
強い女になった。
でも心は至って普通の少女。
もちろん恋もする。
未汐は・・・・・私は父の右腕だった雅
様に、恋をしてしまった。
彼は、自分を磨きたいと自ら名乗り出て、
努力し今に至った。
もちろんそんな事は許されるわけがない。
それでも二人は互いに引き寄れられていっ
た。
でも、そんな中でとても大事な戦が始まろ
うとしていた。
「私はいつでも、國寄様に命をお預けして
しております。たとえこの命が尽きよう
とも・・・・・」
彼はいつも言っていた。
でも、私はそんな彼をいつも見守ることし
かできなかった。
「私は明日、必ず國寄様に勝利を捧げま
す。そして、私は國寄様に報告いたし
ます」
そう言って彼は私を抱き寄せた。
「必ず・・・・・」
庭から差し込む月の光が二人を照らしてい
るように見えた。
私はただただ祈った。
どうか二人とも無事に私の前に姿を現して
くれることを。
運命とはなんでこんなに残酷なものなんだ
ろうか・・・・・。
神様はなぜこんなひどい仕打ちをしたのか。
恨んでも恨みきれなかった。
「・・・・・今、なんと?」
「旦那様が!!國寄様が!!」
私はいそいで屋敷を飛び出した。
「未汐さまっ!!」