君の笑顔をもう一度
―日曜日
「おい、未琴それ運べって!!」
櫂が焦って言う。
私は野菜の入ったダンボールを持ち上げ
た。
お、重っ!!
これを女の子に持たせるとかないでしょ!
私はそれをどうにか屋台まで運んだ。
ただいまお祭りの準備中です。
お祭りって言ったって、もちろん屋台は外
せない。
屋台目当てで来る人も多いからね。
このお祭りは伝統のあるお祭りだから地域
の皆で協力してやってるんだ。
そして櫂は無理やりやらされて少しイラつ
いてるみたい。
なんか亜理紗ちゃんと一緒に回るみたいで
早く終わらせたいみたいだね。
「おしっ。櫂、未琴終わらせよいぞ」
じいちゃんが言った。
すると、そういった瞬間砂ぼこりが舞っ
た。
「うわっ!!」
目に入る!!
目の前で手を交差させゆっくりと目を開
ける。
すると砂ぼこりの先に櫂がいた。
行動早っ!!
どんだけ早く会いたいのよ。
回りを見渡す。
まだ隼人君来てないよね。
私は祭りの始めに行われる神楽で舞をや
るから準備しなきゃいけないんだよね。
仕方がない、まだ来てないみたいだけど
行くか。
私は自分の部屋に行き鏡の前に座った。
緋袴に着替え、頭に簪をして
腰に扇をさす。
すると、近所のおばさんが部屋に入ってき
て薄くだけど化粧をしてもらった。