君の笑顔をもう一度


 ガラッ

 部屋に入るとじいちゃんが目の前に座っ
 ていた。

 「じいちゃん・・・・」

 俺が話をしようとするとじいちゃんが
 小さく呟いた。

 「とうとう来たか・・・・」

 どうやら分かってたらしい。

 「どうすればいいんだよ」
 
 俺はじいちゃんに疑問を投げかけた。

 俺が焦っていてもじいちゃんはいたって
 普通に・・・・いやどちらかと言うとい
 つもより冷静だった。

 
 実はこの神社に伝わる言い伝えには続き
 があるんだ。

 そして未琴はそれを知らない。


 きっと未琴があれほど動揺していたのは
 あれを見てしまったんだと思う。


 とゆうか真実を知ってしまったんだ。


 俺とじいちゃんはこの日を恐れていた。

 
 そう、いつか未琴の頭にあいつの記憶が
 流れ込む事を・・・・。


 あの言い伝えはただ普通に終わりを告げ
 ては居なかったんだ。


 未汐はあの後どん底の崖っぷちに突き落 
 とされ自分が自分じゃなくなった。


 そして未汐がとった行動がきっと未琴の夢
に出てきたんだと思う。


 「なぁ・・・・・凛。未琴をしっかり守って
  くれよ」

 じいちゃんが少し悲しげに言う。

 「ああ・・・・分かってる」

 俺は戸惑うことなく言った。


 俺が未琴に出来る唯一の事。

     ・・・
 それはあいつに遭わせないように傍で見
 守ること・・・・。






 でもその時,俺は気づくことが出来なか
 ったんだ。

 まさかあの二人がもう出会っていたなんて
 ・・・・・。
 








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