_DAILY COLORS_
背の高い美人、彼女は向坂亜紀(コウサカ アキ)という名前らしい。今日は気になって来てみたという。
そう言えば部活の名前言ってなかったなあ。
うっすらとそんなことを思いながら彩花はずっと笑っている。明日はたくさんくるんだろうなーと、嬉しそうに妄想を膨らませる姿は、来なければ…と言うネガティブ思考をさっきまで持っていた人間には見えない。
向坂「結局何部なの?」
土田「えへへー、実はね…
バレー部なのッ!!!」
得意げに指をたてて笑う姿に亜紀は目を見開いて驚く。
向坂「バ、バレー部?」
土田「そ!
うちって、男バレしかないでしょ?だから女バレ設立!
私が部長で、亜紀は副部長!」
向坂「え、私まだ入るなんて言って…」
土田「…入らないの?
せっかく、初めて来た入部希望者なのに…。」
向坂「………わかったわかった!!
入れば良いんでしょっ!!」
土田「ホントに!?!?」
向坂「その代わりッ!」
土田「??」
向坂「高3の夏には、
この部活に入ってよかった
って思わせて!それが条件ッ!」
土田「…うんっ!!!」
笑った彩花に手を差し出す亜紀。そして彩花も手を取り握る。
向坂「…よろしく、部長」
土田「よろしく副部長!!!」
これが、
後に最強として怖れられる二人の
出会った瞬間だった
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