となりの女の子
「うちの娘は猛獣使いじゃナイですよぉ。こんなになついてるじゃないですかぁ。」

「不思議…普段、あおちゃんは颯太にベッタリなのに…寝る時は寛太のそばが良いのかしら?」

「あ〜、眠ってたからどっちか分からなかったんじゃいですか?」

「あおちゃんは最初から二人の区別ついてたよ。」

「え〜、私でもまだ間違えるのにぃ?」

「子供の情報察知力は凄いのよ!幼ければ幼いほどね。」

「えへへ、あお、何らかの才能があったりして。」

「それは親バカってもんだよ。」

「そりゃそーですよ。親の私くらいは信じてあげなきゃ!」

「…そうね。あんな息子達でも、少しは期待してあげなきゃね。」

「よく言いますよぉ!スゴく良い子じゃないですかぁ二人ともぉ。」

「…わかった。それだから二人とも藤原家に行きたがるんだ!」

「はぁ?」

「あおちゃんママが優しいから」

「いや〜、若いからでしょ!」

「…」

「あ。」

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