となりの女の子
「ただいま。」

「お帰り。」

「メシ、何?」

「今日は酢豚なり〜!」

「あ、そ。」

「先、お風呂入ったら?」

「俺の後だとアイツがうるさいだろ。“砂が〜”とか言ってよ…」

「そんなこと言ったって、あんたが先に帰って来たんだから、」

「もう帰ってくるよ。」

「そうなの?」

「さっき追い抜いたから。」

「なによ、追い抜かずに一緒に帰って来ればイーでしょ。」

「なんか、そーゆー感じじゃなくてね。」

「え?どーゆー感じ?」

「なんでもない。」

「?」


本当は、少しだけ気になっている様子の寛太だった。

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