となりの女の子
普段、部活で家に居ることが無かった日曜日は、怜子にとっても休日なわけで・・・しかし、その間に家の事を済ませなければならない怜子は寛太の心境に構っていることなど出来ず、バタバタと掃除をはじめるのだった。
なんだかんだと言っていても、ブランチで腹を満たした寛太。
食べ終えた食器はきちんと流し台に下げキッチンを離れた。
リビングのドアを開けると掃除機の音がけたたましく廊下に響き渡っていて、つい足を止める。
舌打ちしながら頭を掻き、
「あぁ〜、くそっ!」
そして振り返りキッチンへ戻ると食器を洗うのだった。
濡れた手を拭き冷蔵庫を開ける。
扉のポケットにはパックの牛乳とフルーツジュース、スポーツドリンクに麦茶があった。
育ち盛りの子供が居る家庭ならではの品揃えといったところだ。
が、
「…」
何も出さずに扉を閉める寛太。
そこへ掃除機を持って怜子がやってきた。
「あら、片付けてくれたの!ありがとう!」
「買い物に行かねーの?」
「あとで行くけど、なんで?」
「炭酸系が飲みたい。」
「…じゃあ買ってくれば?」
「ん。金。」
「コンビニじゃなくて先のスーパーで買ってね。全然安いから。」
「ケチってんなぁ。」
「それが主婦ってもんなの。ちょっと、そんな格好でプラプラしないで、着替えてから行きなさいよぉ。」
なんだかんだと言っていても、ブランチで腹を満たした寛太。
食べ終えた食器はきちんと流し台に下げキッチンを離れた。
リビングのドアを開けると掃除機の音がけたたましく廊下に響き渡っていて、つい足を止める。
舌打ちしながら頭を掻き、
「あぁ〜、くそっ!」
そして振り返りキッチンへ戻ると食器を洗うのだった。
濡れた手を拭き冷蔵庫を開ける。
扉のポケットにはパックの牛乳とフルーツジュース、スポーツドリンクに麦茶があった。
育ち盛りの子供が居る家庭ならではの品揃えといったところだ。
が、
「…」
何も出さずに扉を閉める寛太。
そこへ掃除機を持って怜子がやってきた。
「あら、片付けてくれたの!ありがとう!」
「買い物に行かねーの?」
「あとで行くけど、なんで?」
「炭酸系が飲みたい。」
「…じゃあ買ってくれば?」
「ん。金。」
「コンビニじゃなくて先のスーパーで買ってね。全然安いから。」
「ケチってんなぁ。」
「それが主婦ってもんなの。ちょっと、そんな格好でプラプラしないで、着替えてから行きなさいよぉ。」