鉄の救世主(くろがねのメシア)
強い日差しで最初は良く見えなかった。

太陽の光を反射しているのだと思った。

それ程に強い光。

「何かしらね…」

飛行機?

それにしては反射する光が強すぎる。

こんな昼間から星という事はないだろうし…。

空を見上げる彼女に気づいたのか、道行く人々の何人かが、つられたように空を見上げた。

手を繋いで歩いていた恋人同士が、クレープを口にしながら歩いていた複数の友人同士が。

何事かと空に視線を向ける。

< 5 / 109 >

この作品をシェア

pagetop