鉄の救世主(くろがねのメシア)
強く、激しくなる光。

次第に音が聞こえてくる。

耳鳴りのような、キィィィン…という音。

その音が不快で、耳を塞ぐ者さえ現れる頃。

「おい…」

サラリーマン風の男性が気づいた。

「あれ…こっちに近づいてきてないか?」

大きく、強く、凄まじい勢いで。

そう、『それ』は落下してきていた。

その事に気づいた時には既に遅く。

「――――――――――――――――――――――――!!!!」

< 6 / 109 >

この作品をシェア

pagetop