男装美少女
バレる!?
ダダダダダダダダダッ。



バッターンッ。  



「うぐっ。いってぇー。」



あたしは、思い切り開けたせいで、はね返って来たドアに直撃。
このままあの世へ、逝けてしまいそうだ。



すると一番近くのドアが開いた。 



大好きなお兄さまの部屋だ。



「怜桜。もう少し、静かに帰ってきて。」


お。怒られた。




「それより、早くバイトに行く日だから、早く着替えてくれる?」




あたしは、大好きなお兄様の元で働くため、男子しか働けない喫茶店で働いている。





男装をするのが、好きだし、お兄様の元で働ける。



あたしが女ってことは、店長と、お兄様しか知らない。




重大秘密だ。





トイレで、短い髪の毛を、ワックスてフワフワにして、と
慣れた手つきで着替えて、紙袋に女用の着替えを入れて、ドアを開けた。



また思い切り開けたので、ドアに直撃。

二回目は、お兄様も、笑っていた。



「お、お兄ちゃん。早く行くよ。」


頭の痛みを抱えたまま、軽い足取りで、電車に乗り込んだ。

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