先生×生徒=恋愛対象外!?
先生の足音が近づく。
カンカンと鳴り響く靴の音と同時に
私の心臓も早くなる。
急に足音が止まった・・・、
ということは先生ははしごを上って
私がいることに気づいたっていうこと・・・。
まるで金縛りにあったみたいに体が動かないが
このまま無視しててもさすがにここまで来て気づきませんでした
なんて言い訳無理だろう。
とかいろんなことを数秒の間で考えて
無理矢理頭だけを先生のほうに向けた。
ロボットのようにギ、ギ、ギと音がしそうなほどゆっくり。
先生はもちろんこっちを見ていた、
まだはしごを完全に上ってはいない先生。
顔だけを覗かせて固まっている。
切れ長の目を見開いて驚いたように私を見ている。
こんな時でもあぁやっぱり黒木君とは違った綺麗な顔立ちなんだな
なんて思ってしまった自分に呆れた。