ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「どうせ、貧弱になったって言いたいんでしょ。」

「いや、そんな事ないよ…。結構………になってたから…。」

「なんて?」

「べ、別に…。」

慌てた感じの杉山は、サイドテーブルのミネラルウォーターのペットボトルに手を伸ばした。


その手を藤崎が掴んだ。

「…藤崎さん?」

杉山は、首を傾げた。

「ダメ!」

「何が?」

藤崎の言葉に疑問を返した。

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