眠り王子×無関心姫②【完結】
「えーいいじゃん。」
「何が!離せっ!」
「もー。あんまり抵抗すると、痛い目見るよ?」
「ひっ……」
傍から見ても、男のほうはちょっと危ない感じ。
口調の変化は女の子をビビらせるには十分だった。
「おっ、大人しくなったね~。さ、こっちこっち。」
「………。」
楊杞はどう見てもおびえてて。
泣きそうになりながら引きずられてた。
――そんなとき、あたしは楊杞と目が合った。