眠り王子×無関心姫②【完結】
「桜井さんですね?本日はどうもありがとうございます。」
「こちらこそ……」
あ〜。
シンでもいてくれれば。
あたしは話さなくて済んだのに。
母さんは日本語苦手だし父さんもそんなにハキハキ話せるわけじゃない。
…だからあたしが話すしかないわけで。
もう、嫌すぎて泣けてくるよホント。
『どうぞおかけになって下さい。』
ん?
あれれれ?
英語だ…。
『日本語は苦手だとお聞きしたので、英語にいたしましょう。わたくしも英語で話す機会がほしいと思っていたのです。』
お、おお…
相手の父親すごい。
普通に話せてるよ!