眠り王子×無関心姫②【完結】



「…父さん。わたしはこれで退出しますよ?もうじきアイツも来るでしょう。」

「ああ、そうだな。ありがとう、朔(サク)。」




あれ?

この人、お見合い相手じゃないの…?




『すみません。わたしはこれで失礼します。当人である弟ももうじき来ますので。』

『ああ、そうですか。』




父さんはいたって普通だ。


相手の顔でも知ってたのかな?

…あたしは知らないけど。



それから、「失礼します。」と言い残して若い男は出ていった。




正直、あの人じゃなくて良かった。


見た感じ25歳くらいだろう。

いくらなんでも歳離れすぎちゃうし。



あれの弟ってことはすくなくともあの人より若いはず。


…でもそうなると玲とも近くなっちゃうんだけど。




< 342 / 376 >

この作品をシェア

pagetop