チャリパイ14~最後のサムライ!
「姫っ!どうしてここに!
あの部屋からどうやってお出になられたのです!」
驚くトンソークの様子に、イベリコは可笑しくて仕方がないといった顔で、あの部屋にいるのが自分では無く、横にいるこの三人の日本人の仲間である『子豚』という女性なのだと伝えた。
「なんですと!そんなバカなっ!」
「信じられないかもしれないけれど本当の事よ爺。その子豚さんを助ける為にこの人達は日本からやって来たの」
確かにトンソークにとっては、にわかに信じ難い話だったが、自分の目の前に立っているのは紛れもなくイベリコ姫であり、彼女がそう言うのであればそれを認めざるを得ない。
「ふむ……確かに日本から戻って来てからの姫の言動には、少し乱暴なところがあるとは感じていたが……」
「やっぱりなぁ……容姿はそっくりでも、イベリコとコブちゃんじゃあ育ちの違いがあるからなぁ……」
シチローは、トンソークの言葉に腕組みをしながら妙に納得をしていた。
そして、話は本題に入る。
「そんな訳で、上の階にいるコブちゃんを見張りの目を盗んで連れ出したいんですが、トンソークさん、どうか協力して貰えないでしょうか?」
シチローの申し出に、トンソークは少しの間思案していたが、たとえニセモノであろうとも子豚が万が一でもブタフィのプロポーズを受けてしまっては困ると思ったのであろう……この作戦に協力する事を承諾した。
「それならば、儂が君達を姫の部屋まで案内しよう!
さしあたってその衣装はまずい。そこに宮殿の使用人の制服があるから、それを着るといい!」
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