チャリパイ14~最後のサムライ!
「ヤッホ~♪コブちゃん♪」
「テメエ~ノックしろって言ってんだろっ!」
ドアが開いた瞬間、子豚は入って来た相手に向かって持っていた百科事典を思い切り振り降ろした。
ブタフィがまたこの部屋へと戻って来たのだと、子豚は思ったのである。
だが、部屋へ入って来たのはブタフィでは無かった。
バッチイイィィ~~~~ン!
「$%〇◆◇■¥☆$」
「あらシチロー………なんでここにいるの?」
子豚が気付いた時にはもう遅かった……シチローは既にドアの傍でノビていた。
そこへ続いて入って来たてぃーだ、ひろき、イベリコ、そしてトンソークの四人。
「あっ!シチローが倒れてる!」
「まさかこの部屋に見張りの兵士がっ!」
「どこ!どこにいるの?」
「みんな!気をつけて!」
「いや……あのね……ティダ…………」
「コブちゃん、兵士はどこ!」
「あの……実はね………」
この状況を何と説明するべきか子豚がほとほと困り果てていると、やがてシチローがムックリと目を醒ました。
「いってえなぁ~コブちゃん、いきなり何すんだよ~」
全員の視線が一斉に子豚に集まった。
「えっ?コブちゃんがやったの?」
「ちょっと、ね♪」
撲られたシチローからみれば、「ちょっと、ね♪」では済まないとは思うのだが……
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