甘い笑顔のキミ

（情けな……）

するとスッと相川くんの手が頬に触れた。

「…ダメ…ッ。」

今の顔を見られるなんて恥ずかしすぎるよ…！

思わず伸びてきた手を握って止めると
相川くんはそっと手をおろした。

「なんで…？」

優しく問いかけるように聞く相川くんの声に
私は素直に口を開いた。


「……恥ずかしいから…。」

「へ？」

「…顔、赤くて、恥ずかしいから……！」


相川くんはキョトンとすると
私の意味不明な言葉の意味が分かったのか
まるで驚いたかのような表情をして、

そして頬を少し染めながら口元を手で隠した。

「藤崎さん……かわいすぎる……。」

そう言うと再び手が頬に触れ、
そっと持ち上げられた。