ゆびきり
「何だか複雑そうだね。ごめん…俺何も知らなくて。」

トオは申し訳なさそうに言ったけど、僕だって事実を知っていたわけじゃない。

「気にすんな!」

なぜか僕はトオを慰める。

タケと藍ちゃんの関係は、何だか複雑なんだろう。

僕は、付き合って仲良さそうに歩く2人に偶然出会い再会することばかり想像していたから
正直かなり戸惑っていた。


でも…これだけは分かるんだ。

この数年の間、藍ちゃんを支えていたのは、タケなんだ。



< 183 / 336 >

この作品をシェア

pagetop