ゆびきり
『会議中。留守にします。』
保健室にはそう張り紙がされていた。
職員室に行ったけど
HR中だし誰も居なかった。
「先生居ないから僕が手当てしてあげるよ」
藍ちゃんを椅子に誘導する。
「ありがとう。」
藍ちゃんが椅子に座ると
その前にかがんで足に手をやった。
細い足…。
手に伝わる生暖かさが何だかリアルでドキドキした。
おっと…
いけない、手当てしないと。
消毒液を湿らした脱脂綿で血を拭った。
膝からスネにかけてスゥーっとなぞる。
血を拭ってみると
そんな大した怪我ではなくて
少し安心した。
「これなら大きな絆創膏はっとけばいいよ。」
僕は伴奏鉱を膝に張る。
その時、藍ちゃんの太ももの隙間が目に入ってしまった。
スカートと太ももの重なる隙間が
何だか僕の気持ちを掻きたててしまった。
「たっちゃん?」
僕はかがんだまま藍ちゃんの腰に手を回し抱きついていた。
「藍ちゃん。僕のこと…好きだよね?」
「え?うん。」
「じゃあ…そろそろいい?」
「え?・・・・」
僕は藍ちゃんの唇を目指した。
唇が触れ合う。
「たっちゃ・・・ん・・・きゃ!!」
藍ちゃんは驚いて後ろに倒れそうになった。
僕はすかさず手を伸ばす。
ガタン!
椅子だけが床に落ちた。
「ごめん。ビックリしたよね?」
「う・・・うん」
僕は藍ちゃんを抱きかかえたままベットへ行った・
「たっちゃん。」
キスをしながらベットに藍ちゃんを押し倒す。
「嫌なの?僕のこと嫌い?」
僕は卑怯な質問を投げかけた。
藍ちゃんは首を横に振った。
そうするしかなかったのだから。