《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
(……わかってないよ。

だってそもそも、そんな
モノあるだなんて思ってない)



愛なんて知らない。



自分にあるのは、ただ
何かを欲する欲望だけ。



(でも、オレにはそれが
何より尊いんだ――…)




――そうだ。

こんなことをしてる
場合じゃない。



玲斗はハッと気づき、
顔をあげた。



今欲しいものはわかってる。



だったらそれを手に入れる
ために、自分は動かないと。



_
< 239 / 301 >

この作品をシェア

pagetop