ヒロイン 完
数分後、ばつの悪い顔をした泉さんとニコニコな逞さんが現れた。
え?
たった数分で何が?
こ、こら!
逞さん!
いったい泉さんに何を!
困惑していると逞さんが、いけしゃあしゃあと……。
「じゃ、俺帰るから。バイバイ、奈緒ちゃん」
とか言いって、あっさり帰ってしまった。
お前、この空気の責任ぐらい取ってから帰れ。
「……」
「……」
気まずさに耐えられずソファーの上で体操座りをして顔をうずめた。
すると隣に泉さんが座った気配がした。
「奈緒ちゃん」
「……はい」
顔をうずめたまま返事をした所為か、くぐもった声が出た。
「顔、挙げて」
「……」
私は、ゆっくり頭を挙げて泉さんに向けた。
ちょっと顔をしかめて笑っている泉さんがいた。
「ごめんな」
え?
「あー、もう。まじでうぜぇ」
って言って顔を両手で覆いながら天に向けた。
え?
え!
わ、私ですか!?
え?
たった数分で何が?
こ、こら!
逞さん!
いったい泉さんに何を!
困惑していると逞さんが、いけしゃあしゃあと……。
「じゃ、俺帰るから。バイバイ、奈緒ちゃん」
とか言いって、あっさり帰ってしまった。
お前、この空気の責任ぐらい取ってから帰れ。
「……」
「……」
気まずさに耐えられずソファーの上で体操座りをして顔をうずめた。
すると隣に泉さんが座った気配がした。
「奈緒ちゃん」
「……はい」
顔をうずめたまま返事をした所為か、くぐもった声が出た。
「顔、挙げて」
「……」
私は、ゆっくり頭を挙げて泉さんに向けた。
ちょっと顔をしかめて笑っている泉さんがいた。
「ごめんな」
え?
「あー、もう。まじでうぜぇ」
って言って顔を両手で覆いながら天に向けた。
え?
え!
わ、私ですか!?