ヒロイン 完
う、やっぱりない。


どこにもない。


あるのは……てか、いるのは不良くんだけ。


最悪。


嫌なことは続くのか。



「こんな時間に何してんのー?」



探し物です。


話し掛けないで頂きたい。



「ねーってばー」



いつの間にやら囲まれてる。


頭が明るい三人組。


私に話し掛けるなんて目悪いんじゃないの?


しかも、こんな格好(ジャージにTシャツ)なのに……。



「おねーさん。ちょっとお喋りしよーよー」



丁重にお断りします。



「すいません。急いでるんで」


『えー』



えー…って…。


こっちが、えー…なんですが…。


てか、手を離してくれませんかねー。


もう溜め息しかでないよ。



「おーい、聞いてる?」



間近で顔を覗き込まれた。


う、近い。


やだやだやだやだ。


もう強行突破だ!って思ったら掴まれた手に違う手が重なった。
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