ヒロイン 完
え?
「離せ」
突如現れた腕を辿り見上げれば真っ赤な髪をした別の不良がいた。
うわっ、赤って初めて見た。
「聞こえなかった?」
不良のおにーさんは笑顔で言ってる。
うん、極上の笑顔で。
怖っ。
男達は小さく悲鳴を上げると、くるりと背を向け逃げてった。
弱っ。
でもそれが正解だと思うよ、うん。
「大丈夫?」
威圧感は無くなったけど、やっぱり目は笑っていない笑顔を向けられる。
助けて頂いたのにも関わらず、ちょっとイラッとした。
「奈緒ちゃん!」
見事な赤い髪を凝視していたら不意に自分の名前を呼ばれ我に返った。
声がした方に視線を向ければイラッとした原因がわかった。
「千夏ちゃん?」
「奈緒ちゃん大丈夫?」
「え、あー……うん」
「ちーちゃん車で待っててって言ったのになぁ」
赤髪おにーさんが少し困った顔をした。
でも、向ける眼差しが穏やかなのは確か。
「千夏ちゃん」
私は笑顔を作る。
「そろそろ戻った方が良いよ」
「え?」
「虎さんが、こっち睨……見てる」
指を差した先には見慣れた高級車に寄り掛かる虎さんの姿があった。
「えーっと、奈緒ちゃんだっけ?」
赤髪おにーさんが、私に声を掛けてきた。
笑いを堪えるように肩が震えて見えるのは気のせい?
「はい」
「車で送るよ」
「いえ、大丈夫です」
正直これ以上、関わりたくないです。
「奈緒ちゃん乗っていきなよ」
千夏ちゃんの言葉にも首を横に振り、また笑顔を向ける。
あー、そろそろ頬が痛い。
「離せ」
突如現れた腕を辿り見上げれば真っ赤な髪をした別の不良がいた。
うわっ、赤って初めて見た。
「聞こえなかった?」
不良のおにーさんは笑顔で言ってる。
うん、極上の笑顔で。
怖っ。
男達は小さく悲鳴を上げると、くるりと背を向け逃げてった。
弱っ。
でもそれが正解だと思うよ、うん。
「大丈夫?」
威圧感は無くなったけど、やっぱり目は笑っていない笑顔を向けられる。
助けて頂いたのにも関わらず、ちょっとイラッとした。
「奈緒ちゃん!」
見事な赤い髪を凝視していたら不意に自分の名前を呼ばれ我に返った。
声がした方に視線を向ければイラッとした原因がわかった。
「千夏ちゃん?」
「奈緒ちゃん大丈夫?」
「え、あー……うん」
「ちーちゃん車で待っててって言ったのになぁ」
赤髪おにーさんが少し困った顔をした。
でも、向ける眼差しが穏やかなのは確か。
「千夏ちゃん」
私は笑顔を作る。
「そろそろ戻った方が良いよ」
「え?」
「虎さんが、こっち睨……見てる」
指を差した先には見慣れた高級車に寄り掛かる虎さんの姿があった。
「えーっと、奈緒ちゃんだっけ?」
赤髪おにーさんが、私に声を掛けてきた。
笑いを堪えるように肩が震えて見えるのは気のせい?
「はい」
「車で送るよ」
「いえ、大丈夫です」
正直これ以上、関わりたくないです。
「奈緒ちゃん乗っていきなよ」
千夏ちゃんの言葉にも首を横に振り、また笑顔を向ける。
あー、そろそろ頬が痛い。