ヒロイン 完
今は、お昼休み。お弁当を突っつきながら考えごと。


もちろん内容は変わらず黒髪おにーさんのことだ。


そもそも何で彼は駅にいたんだ?


よくわかったよなー。


まー、制服着てたし。


あの辺の駅っていったら、あそこぐらいだしね。


それにしても、あの顔の整い具合は犯罪級だな。


初めて見た。


漫画かよって……。


二十代前半かなー。


もしかしたら大学生かも。


あの笑顔は、やばかった。


私としたことが胸きゅんしちゃったよ。



「ねー、奈緒ちゃん。聞いてるー?」


「へ?あー申し訳ない。考えごとしてた」


「もー、今日はいつにも増してボケーッとしてるよ?」



失礼な。



「そぉー?」



笑顔でスルーしといた。



「悩み事なら、このほのかが聞いてやるからな」



ほのかちゃんは自分の胸を叩きながら誇らし気に言った。


ほのかちゃん……。


あなたって、こんなに良い子だったのね。


私ったら、ただ煩い小娘だと思ってたよ。


ごめんね。
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