恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
ちえりはさらに目を真ん丸にして驚いている。



その姿に、彼はニヤリと笑いながら、戸惑う彼女に質問した。





「………ちえりさんに質問です。
その“紅いマーク”は何でしょう?」


「……」



ちえりは突然の出来事に目をぱちくりとさせるだけで、純の声に反応しなかった。



純はその様子を見ると、ちえりが反応しないことを瞬時に悟り、次のステップに取り掛かることに決めた。





ゆっくりと、ちえりの頬に近づく……細い指。



二人の止まっている影しか捕らえない……道路。



急に、もう片方の影が、片方の影を侵食するように覆いかぶさる。





……そして、ちえりの気づいたころには。




「………ふぇ…?
じ、純…っ、純ちゃん……!?」




純ちゃんの顔がすぐ近くにあった頃だった……
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