恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
りんごのように真っ赤に染まる……頬。
黒い……枝毛の一つもない綺麗な髪。
目の前の彼女は、とてつもなく綺麗なオーラを放っている。
−−−−だから、壊したくなるんだ…
だから、壊したい……
唇に触れたい衝動を抑えつつ、じっと目を合わせる。
………彼女は若さゆえ“愛”を知りすぎてしまった。
そして“愛”を見失ってしまったんだ。
あの時から………
「ちえ、答えて。
答えなかったらキス………するよ?」
「………っ」
純ちゃんの視線が痛い−−−
「……わから…ない………」
彼女はしばらくすると、純に観念したのかそう答えた。
そして純のつけた“紅いマーク”と。
今、近くにいる純の綺麗な顔までも。
全てを背けるようにして、静かに目を閉じる。