恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜
……でも不思議と、嫌じゃなかった。




「可笑しい。可笑しいよ、あたし」



必死に考えることをやめる。


これは逃げた方が勝ちだ。
そうに違いない。




「早く、帰んなくちゃ…………」



短い、ため息。

夜は………長い。




「………ちえ…ね……」



何処からか、声が届く。


前方に、うっすらと人影が映る。




「…………ちえっ!!」



その声で、あたしは核心する。


人影は、あたしを目掛けて走る。




「……ちえりっ!!」



走る、君の姿に……少しだけ見とれてしまう。



あぁ、何なのだろう。この気持ちは。



思わず、他人のふりして逃げ出したくなる………こんな気持ちは。



何なのか、わかんない。
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