桜の花びら舞う頃に
「ところで、悠希くん」


さくらは悠希を見つめる。


「あの時、タイガーを吹き飛ばした技、凄かったね~!」

「ああ、あれ? あれはね……」


悠希は笑う。


「この前、た~と一緒に緑地公園に遊びに行った時に覚えたんだ」

「緑地公園で?」







悠希は、た~を連れて緑地公園に遊びに行った。


天気の良い日曜日だったこともあり、公園には様々な人がいた。


公園の遊具で遊ぶ家族、遊歩道を並んで歩く老夫婦、ベンチでギターを弾く青年。





その中で、芝生内で格闘技の練習をしている青年たちがいた。


彼らは、様々な技の練習をしていた。


熱心に打ち込むその姿に、思わず見入っていた悠希だった。







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