天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「そうですよね? 私ったら何言ってるんだろう……。ごめんなさい」


「あ、いや……。それにしても許せないなあ、俺の麻衣ちゃんに触った奴」


「え?」


「ん?」


「今、翔平さん、“俺の麻衣”って……」


「あ、図々しかったね? ごめん」


「いいんです。むしろ、嬉しいです……」


麻衣ちゃんは、なんて可愛い事を言うんだろうか……


俺はテーブルを乗り越え、麻衣ちゃんを今すぐ抱きしめたい衝動を必死に抑えていた。


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