天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
麻衣ちゃんは、体温計を目の近くにかざし、フーッと息を吐くと、何かを押したみたいでピッという音がした。


俺は、どうせダメなんだろうなと、諦めの気持ちで麻衣ちゃんを見ていた。


麻衣ちゃんがどんな顔をしているのかは、よく分からなかった。

薄暗い上に、ちょうど逆光だからよく見えなくて。


「ギリギリ、セーフです」


「え?」


全く予期していない麻衣ちゃんの言葉だったため、その意味を理解するのに数秒掛かってしまった。


「マジで?」


「はい」


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