ひとつになりたくて
うつむいた彼女の髪はサラリと前へ垂れた。

右側サイドの髪をひとすくいして、耳の後ろにかけてやると、彼女の体はぴくりと動いた。

それが合図だったのかもしれない。


クルリと彼女の体を半回転させ、自分へと向けさせる。

真っ赤な顔をした彼女の顔をのぞき込みキスをした。

一度目は触れるだけのキス。

二度目は彼女の唇の形を確かめる様に。

そして、三度目は彼女を味わう様な深いキス。

「ふ・・・ん・・・」

時々、漏れる彼女の声。

舌と舌が触れ合う水音が、俺の芯を侵していく。


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