ひとつになりたくて
「お茶入れるね?」

キッチンへ行こうとする彼女。

俺はその後ろ姿に手を伸ばし、ウエスト辺りに腕を回し。

もう一度きつく抱きしめた。

「お茶はいらない」

「うん」

「こうしていたい」

「・・・うん」

背が高い俺は、彼女の頭のてっぺんにキスを落とした。

まだ半乾きの髪からは、シャンプーの甘い香りがする。




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